FBS人物図鑑

FBSの人に焦点を当て、仕事の面白さややりがいを聞いてみました。キャリアやポジションによって感じることは様々ですが、仕事に対する熱い想いは全員に共通です。

CASE1

マネージャーの仕事は、水面を優雅に滑る白鳥のようなもの。

マネージャー:経営学部出身

メンバーと一緒に汗をかき、彼らの気持ちを高める役割です

証券業務バックオフィスシステム「メタオフィス」の開発、保守、ユーザーサポートのプロジェクトでマネージャーを担当しています。マネージャーの仕事を一言で表すと、人と人とをつなぐこと。プロジェクトのとっかかりで配下のリーダーと一緒にユーザーの要望を聞き取り、案件全体のイメージをつかみ、実作業者と一緒に具体的な案件内容を詰めていく。また、時には開発チームのリーダーとなって仕事の流れを管理したり、過去に手掛けた開発案件の詳細を調べたりと、プロジェクトに必要なありとあらゆる隙間を埋めていく仕事です。普通はマネージャーと聞くと人・金・スケジュールの管理をする人というイメージがありますが、私はメンバーと一緒に汗をかくタイプ。チームの温度感や気持ちを一緒に味わいながら、仕事の難易度を把握して見積りや納期に反映させ、さらにファシリテータとしてメンバーの気持ちを高める役回りを務めています。

チャレンジした分だけ、更に大きなチャンスが与えられる仕事

証券システムは、昼はリアルタイム処理、夜はバッチ処理と24時間体制で動いています。あってはならないことですが何らかのトラブルが発生すれば夜中の3時、4時でもその場での判断が求められます。一歩間違えばエンドユーザーの損失を招きますから始終緊張を強いられます。それでも私が続けている理由は、チャレンジした分だけさらに大きなチャンスがもらえるところに魅力を感じているからでしょうか。マネージャーには大胆さと繊細さが必要です。白鳥が水面を優雅に滑りながら水面下で必死に掻いているように、マネージャーも大胆な発想を実現するために必死で裏づけをとっている。そして瞬時の決断が好ましい結果に結びついた時にほっとするわけです。

仕事の8割はコミュニケーション、そのくらい人と人を繋げています。

部下のモチベーション向上に努めることです。困った時の手助け的な存在になりたいと思っています。ダメなマネージャーほど部下が育つと言いますが(笑)、私の場合、部下に恵まれて大過なくやってこられました。プロジェクトにはコツコツやる人も必要ならリーダー的に引っ張っていける人も必要です。適材適所に配置して人を活かし、マネージャー自らが部下とのコミュニケーションをとって、問題があれば吸い上げ、対処することが必要だと思っています。そういう意味ではマネージャーの仕事の8割はコミュニケーションと言っていいでしょうね。

FBSを希望するあなたへ

「大学で学んだ知識を御社で役立たせたい」とおっしゃる学生さんがいます。どんな会社に就職してもそのものズバリをやらせてもらえることはまずないでしょう。地道に一つ一つ泥臭い作業から始めて我慢することもないと身につくものも少ないでしょう。FBSはBBSグループの一員ですのでコンサルティングに憧れてこられる方もいますが、プログラミングもできずにコンサルティングはできません。まずは何年かかけて柱となるものを作ってから自分の夢を追いかけてみる、そんなやり方の方が良いことがあるかもしれません。

CASE2

自分の能力を発揮できるのがリーダーのポジション。

プロジェクトマネージャー:文学部出身

幅広い業務を担当しています

証券バックオフィスシステムのパッケージ開発プロジェクトで、決済・客勘・累投系のチームリーダーを担当しています。リーダーになったのは最近のこと。それまではチームメンバーとして特定の分野を任されながら仕事をこなしていましたが、リーダーとなると上流工程の検討からメンバーへの指示まで幅広い業務を担当します。自分の能力を如何なく発揮できるという意味で、今の環境は気に入っています。

希望して手に入れたポジションだから幾多の課題にもひるまない

FBSは優秀な人財の層が厚く、たとえ希望したとしてもリーダーにはなれません。私がリーダーになれたのは、自分の意思をきちんと上司に表示し、与えられた仕事で会社が期待する成果が出せたからでしょうか。今までの仕事で一番記憶に残っているのは、証券パッケージシステムの構築をゼロからスタートさせたプロジェクトに参画した時の事です。それまで関わっていた既存システムの一部改変とは一線を画する難易度の高さで、お客様の要件を聞きながら作り上げるというものでした。限られた日数の中で、山積みの課題を解決しなければならず、終電帰宅の日が続きました。自分が望んで手に入れたポジションなので、何としてでも達成したいという意地がありました。それだけにシステムが稼動した時の達成感は他のどのプロジェクトよりも印象に残っています。

入社当時、証券業界は思った以上に別世界

実は入社3年目までは苦痛でした。IT用語に関しては2~3ヶ月で大体わかるようになりましたが、証券業界の専門用語には悩まされました。初めて耳にする言葉が飛び交う中で、どこか違う世界に来てしまったような気がしたものです。当時はインターネットも普及していなかった頃のことで、わからない言葉にぶつかる度に証券六法で調べていましたが、証券六法の解説もまた難しくて(笑)。それでも粘り強く取り組むうちに少しずつ視界が開けて余裕が出てきたからでしょうか、今では新しいことに出会うと発見の喜びで楽しくなります。それにインターネットで検索して解決することも多くなり随分と楽になったと思います。この仕事は証券業務知識の宝庫なので、日々いろいろな発見があります。好奇心が嵩じてネットで株取引を始めてしまったくらいです。ネットを覗きながら、自分だったらどういう画面にして欲しいかなどお客様の立場でシステムを考えられるようになったのは収穫です。

CASE3

仕事に対するこだわりは「ハッピーなプロジェクト」にすること。

アプリケーションSE:経営学部出身

日々の勉強を繰り返して、一人前のSEに成長したい

投信フロントシステム保守開発プロジェクトの中で、設計およびプロジェクトの構成管理を担当しています。仕事の面白さと問われると難しいのですが、こだわりはあります。「ハッピーなプロジェクト」にすることです。そのためにメンバーに無駄に頭や気を使ってもらわないことを心掛けています。私がシンプルな設計をすれば開発・テストの負担は減りますし、開発手順やモジュール管理の方法を確立させればメンバーが非生産的な作業に神経をすり減らすこともなくなります。自分の役割が明確で作業に専念できる、存分に腕を揮ってプロジェクトに貢献できる、そんなハッピーな気持ちでメンバーが仕事をできれば、システムの品質は自ずと向上し、ユーザーにも喜んでいただけると思うのです。

気分良く帰りたい

「気持ちよく仕事をして気分よく帰りたい」私自身いつもそう思っています。誰だって非生産的な作業が続いたり余計なことに気を使ったりするのは辛いはずです。逆に自分の作業に専念できれば気持ちがいいし、その成果を誰かに認められたらとても気分がいいものです。チーム全員が気分よく1日を過ごせるように、まずは「ありがとう」や「ごめんなさい」といった当たり前の言葉を大切にしたいと思っています。

更にステップアップするために、ユーザーの業務をもっと理解しようと

「プロジェクトが特定の人に依存しないようにする」ことです。誰かが抜けてしまった時にプロジェクトが滞ってしまう、同じレベルの品質を保証できない、もしそんなことがあれば、ユーザーへの責任を果たせないだけでなく、メンバーの肉体的・精神的負担も必要以上に増えてしまいます。そんなことがないように2つの課題に取り組んでいます。1つは私の担当している作業内容・手順をプロジェクトの共有知識として蓄積することです。作業手順をルーチン化・ドキュメント化し、誰でもできる作業にすることが目標です。もう1つはマネージャーの作業を代替できるようになることです。マネージャーの行っている要件定義や品質管理を担当できるようになるためにユーザーの業務内容をより広く深いレベルで理解していくことが目標です。

CASE4

顧客とともにシステム”そのもの”を作る。
超上流工程に関わる喜び。

アプリケーションSE:政治経済学部出身

システムの全てを見通す全体的な視野が欠かせない

ある証券会社のオンライントレード機能にかかわる内部システムを構築しています。FBSはいわゆる上流工程を担当していますので、エンドユーザーである証券会社の方と話し合いをしながら仕様や設計をまとめ、プログラムを構築するチームへと引き渡していくのが基本的な業務の流れとなっています。パートナーを含めて6名のチームの中で、私の立場はサブリーダー。直属の上司のサポートはありますが、基本的には現場での作業面を全面的に仕切っています。単に自分のチームのことばかり考えるのではなく、お客様の要望やプログラム構築を担う開発チームのスケジュールなども考慮する必要があります。サブリーダーを任されるようになって、システム全体を見る広い視野が養われたと思っています。

システムの根幹を作る”超上流工程”を手がけたかった

前職でも証券会社系のシステムのSEだったのですが、証券ビジネスに面白さを感じる一方で、SIerを介したパートナー企業という立場だったので、システムの根幹に深くかかわれないことに不満を感じていました。実際、請け負う仕事もプログラム開発の部分がほとんどでした。しかし、証券を知るたびに、次第に自分でお客様とともにシステムの根本部分を設計していく仕事に携わってみたくなり、思い切って転職を決意したというわけです。FBSはまさに証券とITのスペシャリスト集団であり、エンドユーザーとダイレクトでのプロジェクトを展開していますから、私の希望通りの仕事に携われるのが入社の決め手になりました。

双方向のコミュニケーションが欠かせない

正直、覚えることがたくさんありすぎて、あっという間に時間が過ぎていった1年間でした。キツイところもありましたが、それ以上に毎日が新鮮で、夢中になって仕事に取り組んでいくことができたと思います。その中で最近、私たちにとって重要なものが見えてきました。それこそが“双方向”のコミュニケーションの大切さです。システムの根幹部分を作る私たちの中でちょっとしたズレが生じると、いつの間にかシステム全体が大きく間違った方向に進む原因となってしまいます。それを防ぐにはコミュニケーションが欠かせないのですが、単にお客様の意見を素直に聞くだけではズレはなくなりません。こちら側からの意見もしっかりと整理して伝えないと、真にいいモノはできあがらないのです。聞いて、話すというシンプルな会話のキャッチボール。これこそがこの仕事の中心にあるのだと実感する毎日です。